【日時】 2026年5月23-24日
【場所】 北陸大学
【内容】
・柔道のパフォーマンス構造について
・長期育成指針に挙げられている課題についての解説
・ストレングストレーニング方法論についての紹介
・体捌きの確認
・ACP@柔道場の紹介
・北信越各県の課題を踏まえたディスカッション

【研修会を終えて】
本研修会では、北信越5県(新潟、長野、富山、福井、石川)の長期育成指針推進委員をはじめ、各県で柔道普及に取り組まれている先生方にご参加いただき、長期育成指針研修会を開催した。研修では、石井孝法先生による講義・実技が行われたほか、参加者同士による活発なディスカッションも展開された。
各県が抱える長期育成への課題を共有するとともに、解決に向けて地区全体で連携しながら取り組みを進め、より大きな輪へと発展させていきたいという新たな機運も醸成された。今後は、本研修会で得た学びや課題意識を各県へ持ち帰り、まずはより多くの指導者が長期育成指針について共通理解を持てる環境づくりを進めていきたい。

【今後の展望・課題】
長期育成指針を現場へ浸透させていくためには、単に内容を知っているだけでなく、「指針を理解している、あるいは理解しようとしている姿勢」と、その前提となる発育発達やコーチング等に関する基礎知識が備わっている状態をつくっていく必要がある。そのためには、各県の推進委員が中心となり、研修会や情報共有の機会を継続的に設けながら、指導者同士が学び合える環境を整備していくことが求められる。同時に、各県に長期育成指針を落とし込むという推進委員の役割を委員会として一方で、研修会に熱心に参加する指導者には内容や理念が伝わりやすい反面、それ以外の指導者層へどのようにアプローチしていくかは今後の大きな課題である。

また、各カテゴリー間で、指導者の温度差や置かれている立場、育成に対する考え方には違いがあることも共有された。長期育成を推進していくためには、それぞれのカテゴリーが抱える課題や思いを相互に理解し、共通認識を形成していくことが重要である。そのための取り組みとして、大会や練習会などのイベントに合わせ、ディスカッションや情報交換の機会を継続的に設け、「なぜその指導を行っているのか」「各年代でどのような課題があるのか」を互いに共有していくことが必要である。互いの立場や背景を理解することで、単なる知識共有にとどまらず、長期的な視点に立った全体の方針の共有につながっていくと考えられる。

さらに、長期育成指針を各県に落とし込んでいくことが、推進委員の重要な役割であることも再確認された。地区で得た知見を自身の学びに留めず、各県の現場へ還元し、県内の指導者へ広く共有していく体制や役割を、委員会としてより明確に整理・強化していく必要がある。
今後は、石川モデルをはじめとした各取り組みの情報発信や、カテゴリーを越えた対話や地域ごとの横のつながりを活用しながら、長期育成指針への理解を広げていきたい。まずは、より多くの指導者が長期育成指針について共通理解を持ち、現場で実践しようとする土壌づくりを進めていく必要がある。
(長期育成指針推進委員 近藤俊)
